コタラヒムとは
コタラヒムはスリランカに自生するサラシア科の植物の一つで、スリランカのシンハラ語では「神の恵み」という意味があります。
コタラヒムの茎や根は、インド大陸の伝統的医学であるアーユルヴィーダで、糖尿病の初期の特効薬として利用されてきて、古くから重要な素材として考えられてきました。
スリランカでは、コタラヒムの幹や根をくり抜いてコップをつくり、食事の際にそのコップに水や酒を入れて飲むことで、糖尿病の予防に役立てられてもいます。これはコタラヒムが水に溶けやすいということから考えられた糖尿病の予防法の一つなのですが、スリランカでは今でもコタラヒムのコップが市販されています。
そのコタラヒムの効能、効果はＷＨＯでも認知されていますが、その後、世界各国で注目されるようになったため、スリランカ政府は自然保護と営利目的の伐採を防ぐために、輸出を全面的に禁止していました。しかし、２００３年より一定の条件下でのみ輸出が認められるようになりました。